今回は見せ方についての話です。
まず始めに言っておくと見せ方はものすごく大事です。
仕事をする上で一番大事と言っても過言ではないくらい大事です。
しかし、こういうふうに言うと決まって「見せ方は小細工にすぎない、なにをしたかの方がよっぽど大事だ」と反論してくる人がいます。
もちろん何をやったのか、その中身が大事であることには違いないのですが、それ以上に見せ方は大事だということをここでは主張します。
見せ方は小細工ではなく技術である
自分のやったことをどのように見せるかで相手の受け取り方が変わります。
これは、たとえばプレゼントを用意したとし、どのように渡すかで相手の反応が変わるのと同じことです。
せっかく用意したプレゼントはできるだけ喜んで受け取って欲しいですよね?
相手に喜んでもらうためにはそれ相応の方法を考える必要があります。
- 相手がなにを欲しがっているのか
- 自分になにが用意できるのか
- どんなシチュエーションで渡すのか
- 渡したことでどう感じてほしいのか
これらをパッと思いつくようになるにはそれなりの訓練が必要ですよね。
転職についても同じことで、いくら自分の経験が相手の要望をみたしていても、それだけでは自分を選んでもらうことはできません。
同じような経験を積んだ候補者が他にもいた場合、よりよい印象を受けたほうが採用されます。
そのため見せ方の技術を磨く必要があります。
見せ方がよくなければだれにも価値が伝わらない
自分にとって価値があるものでも、相手にその価値が伝わらなければ相手にとってそれは価値のないものだと受け取られてしまいます。
例えば自分が持っているクラシックカーを人に自慢したかったとしても、その人がクラシックカーに興味がなければなにも響かないです。
故障しやすいうえに最新の機能がついてないのに自動車税が高い、とてもコスパの悪い車だと思われるでしょう。
そういった人に自分の車に興味を持ってもらうためには、その車が希少であること、メンテナンスをすること自体に楽しみがあること、同じ車を愛する仲間がいっぱいいること、レトロなビジュアルに愛着があることなど、どんなところが魅力的なのか伝える必要があります。
そこに失敗してしまうと、その人からすると「それで?」と思われてお終いです。
仕事においても自分がやってきたことがどんなもので、だれの役にたっているのか、相手にわかるように伝えてあげなければいけません。
それを省いて自分のやったことだけを主張しても、「へー、すごいですね?」と思われてしまうのです。
評価する人がいてようやくその人の成果があらわれる
同じチームの人や同じ業種の人など、自分のやった仕事を細かく説明しなくても伝わる人に話したのであれば特に問題はないのかもしれませんが、上司や人事の担当者、転職先の採用担当者に説明する場合はその内容の見せ方を考えなければ、それが評価されることはありません。
伝えたい相手にその良さを伝えることができてはじめて、自分のやったことに価値が生まれます。
まとめ
今回の話をまとめると次のようになります。
- 見せ方を磨かないと自分が思った結果を得られない
- 見せ方よくないと良さを伝えることができない
見せ方がよければ自分の成果が何倍にも評価されることもあり、それによってその人の評価が全然変わってきます。
あらゆる面で必要となる技術なので、練習することを強くおすすめします。