今回は「自分を棚卸しする」ことについてお話します。
転職するにしてもいまの仕事を続けるにしても、自分に何ができるのか、何をしたいのかがわからなければ判断することができません。
自分を棚卸しすることで自分に何ができるのか、何をしたいのかを確認して、将来につなげる判断材料にしてください。
自分を棚卸しするとは
ここでいう「自分を棚卸しする」とは次のことを確認することを言います。
- これまで自分が何をやってきたのか
- これから自分は何をしたいのか
これまで自分が何をやってきたのか
「これまで自分が何をやってきたのか」を確認することで、自分の経験してきたこと、理解していることをはっきりさせることができます。
転職する際にはその人が即戦力になるのか、即戦力じゃないにしても少し経験させれば役に立ってもらえるのか、ということが判断基準の一つになります。
また、未経験の仕事をする際にもこれまで自分がやってきたことを確認することで、向いているかどうかを判断する材料にすることもできます。
これから自分は何をしたいのか
一方「これから自分は何をしたいのか」を確認することで、いまの自分の経験が将来やりたいことにつながっているのかを知ることができます。
いまの仕事が将来自分のやりたいことにつながっているのであれば、他に足りないものは何かを知ることで、次にどんな仕事をするべきなのかがわかります。
また、将来やりたいことにつながっていない場合も、どんな仕事につくことで目標に近づくことができるのかを知ることができます。
それでは具体的にどのようにして棚卸しをしていけばよいかを説明していきます。
これまで自分が何をやってきたのかを振り返る
自分の経歴を振り返って、自分がこれまでどんなことをしてきたのか振り返ってみましょう。
必要があれば学校で勉強してきたこと(研究内容や得意だった科目など)も思い出してみましょう。
持っている資格があればそれもリストアップしてみましょう。
自分やチーム、部門の仕事の全体像を考えてみる
一つ視座をあげて、自分のいるチームが何をしていたか思い出してみましょう。
チームがどんな役割を担っていて、その中で自分が何をしていたかを理解しましょう。
自分はどんな仕事をしていたか→自分のいたチームは何をしていたか→自分の会社は何をしていたか、とさかのぼって考えることで、自分が会社の中でどんな役割を果たしていたかを考えてみましょう。
この作業をおこなっていると、一見自分はたいしたことをしていないように思えてくる人もいるかもしれませんが問題ありません。しょせん社員ひとりにできることは限られているので、チーム(班、部門、部署)で何をやっているのかを理解することが大切になります。
これから自分は何をしたいのかを考えてみる
自分がやってきたことを振り返れたら、次は自分がしたいことを考えてみましょう。
自分がやりたいことがはっきりしている人はいいのですが、案外はっきりと考えてきていない人も多いと思います。
そんなひとは自分がこれまでやってきたことをヒントに考えてみるのもよいかもしれません。
いまやっている仕事からステップアップしたものに挑戦してみる、というものであったり、いままでやってきたこととは違うけどこんなものに挑戦してみたかった、というものでもよいかもしれません。
自分に必要なことを考えてみる
自分が何がしたいのかが決まったら、今度は自分に必要なものを確認していきましょう。
やり方としては、さっき整理したじぶんがやりたいことと、その前に整理したじぶんがやってきたことのギャップをみていきます。
その結果、いまやってることだけじゃ足りないから、次はこういうことをしてみよう、であったり、いまやってることをもっと頑張れば目標に届くから頑張って続けよう、であったり、方向性が全然違うからもっとやりたいことに関連する仕事に変えようといったことがでてくると思います。
まとめ
今回は以上です。
- 自分を棚卸しする
- 自分がやってきたことを振り返る
- 自分がやりたいことを考える
- 自分に必要なことを明確にする
ここで書いたことをやれば自分がどんな仕事をやりたいのか、やればいいのか判断ができるようになれます。
なにをやればいいのかを知ることができれば、面接のときにもどうしてその仕事をやりたいのかがしっかりと説明できます。
逆にいうと「どうして」が説明できないと会社側もその人を採用する理由が弱くなってしまいます。
分の将来を決める指針になるのでみなさんもしっかり考えてみてください。